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習慣とマナー 韓国をもっと知って旅に役立てよう!

 知っておくと便利な韓国での挨拶、ショッピング、食事、タクシー等を利用時の一般的な習慣とマナーを紹介します。

マナー編

モ ノの受け渡しを行う時は必ず手を添えるのが韓国での最低限のマナー。韓国では基本のマナーとして、たとえ片手の動作でも使わない方の手は下に置かずに、使う方の手に手を添える(多くの場合、左手を手首と肘の真ん中辺りに添えます)というマナーがあります。韓国の文化では、手を添えなければ(特に相手が目上ならば)失礼になり、絶対に欠かせないマ ナーとなっています(明らかに目下や年下と思える人にはしなくても良いそうです)。このマナーは、韓国の人々とお互いに気持ち良く交流するためにも、是非押さえておきたいマナーです。

握手

礼儀の国・韓国では、握手にも作法があります。基本的に、格上・年上の人と握手をする時は、握手をしないほうの手を、自分の胸にあてるか、または右ひじに軽く添えます。そして、あまり強く握らず、ソフトな握手を交わします。

地下鉄のエスカレーター

ソウルでは「立っている人が右、歩く人は左」と法律のようにはっきりしています。

女性の喫煙について

上下関係が厳しい韓国社会では、年上や目上の人の前ではあまりタバコを吸いません。もし吸う場合には相手にも勧めます。特に女性の喫煙には厳しく、男性の前や公衆の面前でタバコを吸うことがあまり良いことと思われていません。

女性がタバコを吸うと不良扱いされ、女性同士や若いカップルでない限り、男性がいるグループでは女性の喫煙はほとんど見られません。そのかわり女性用トイレには灰皿が用意されていて、女性の喫煙スポットはトイレになります。韓国でタバコを吸うときは、注意が必要です。

食事

韓国料理は、基本的にスプーンで食べます。食器類は(スープもご飯も)手に持って食べることはなく、手に持つことはマナー違反になります。

食卓には大概スプーンとお箸が用意されていて、お箸はおかず専用のもので、食事をする際はスプーンを中心に使います(現代とは違い、昔のお米はバサバサして いて、スプーンでなければ食べにくかったので、その時の慣習が残っているようです。また、韓国料理にはスープや鍋物が多いこともその理由の一つ。)。韓国料理の場合、ご飯の器が銀製やアルミ製のものが多く、ご飯茶碗が熱くて手に持てないので、スプーンで食べるのが一番食べやすいです。

また、メイン料理を注文すると、ご飯、スープ、キムチは自動的に運ばれてきます。

取り皿や取り箸はあまり使わず、直箸でおかずを取り、おかずをご飯の上に載せ、スプーンでご飯と一緒に食べます。家族や親しい友人同士では、鍋やスープにも各自のスプーンをそのまま汁にいれて食べます。食事の時、女性は立て膝を立てていたり、男性がポケットに左手を入れていても、マナー違反ではありません。

また、人前(特に年上の人の前)で、鼻をかむのは、非常に失礼なことにあたります。辛いものを食べて、鼻水が出てきても、儀礼的な場ではかむのを控えましょう。

■儀礼的な場面での食事マナー
  • 一番年上の人が箸をつけるまで、自分の箸やスプーンを手にとってはならない。
  • 一番年上の人が食べ終わる前に、自分の食事は終わるようにする。
  • 食べながらあまり話をしてはならない。
  • お酒は口をつける程度にする。
お酒の席について

韓国では、瓶ビールやワインではなく、小瓶に入った焼酎(「ジンロ」や「チャンミスル」等)が一般的によく飲まれます。

最近では「生ビール(センメクチュ)」も人気がありますが、飲み会の席などでは焼酎がメインとなります。飲み会のような席では、グラスに注がれたお酒は一気に飲み干し、注いでくれた人にお酒を勧め返します。韓国には「年上の人に注がれた酒は飲まな ければ失礼になる」という習慣があり、基本的には目上の人から勧められたお酒は断れません。お酒が苦手な人でも、飲み会に誘われたら、とりあえずグラスに口をつけるまねだけでもしたら失礼にあたりません。