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歴史 フィリピンをもっと知って旅に役立てよう!

フィリピンの成り立ち

7000を超える諸島であるフィリピンには、先住民族ネグリト族やアエタ族の祖先が3万年前~2万5千年前にインドシナ半島から移住してきたと言われており、彼らのものと思われる約2万2千年前頃の頭がい骨が発見されています。紀元前1500年頃からは、原始マレー人が幾度にもわたり移住を行い、青銅器を使った水田耕作を始めました。特にルソン島北部のバナウェイにある山の斜面を利用して段々に作られた、ライステラス遺跡の水田は広く世界に知られています。その後、紀元前500年~紀元13世紀の間には、新マレー人が移住しました。幾度にわたった民族の移動は、地域や島で異なった言語や文化が生まれた要因であるともいわれています。

スペインの植民地に

1521年に、マゼラン率いる船団がセブ島へ上陸しキリスト教を伝えると、16世紀中頃にかけスペイン が領土を征服し始め、スペイン植民地として大部分の領土が占領されました。スペインに統治される と、東南アジアや中国の産物をラテンアメリカへ運ぶガレオン貿易が盛んに行われ、フィリピンは中 継貿易の拠点となりました。

植民地からの独立と現在のフィリピン

19世紀末になると、ホセ・リセールの活躍を受けて独立運動が本格的に始まり、スペインからの独立を宣言します。しかし、翌年にはアメリカに植民地化され、抵抗するものの鎮圧されました。その後、マニュアル・ケソンの尽力で自治を認めさせることに成功し、1934年には、10年後の完全独立を前提としたフィリピン自治領となります。

1946年には、第二次世界大戦のため予定より遅れるものの独立宣言の発表が行なわれ、大統領マニュアル・ロハスの下でフィリピン共和国が誕生します。独立後は、他国との協定締結による国交回復や新憲法の公布、アメリカ軍の完全撤退を行いました。

近年では、2006年に日本との2カ国自由貿易協定(FTA)が締結され、日比友好50周年をむかえました。また、国民への英語教育進めており、海外で医師や看護師、IT技術者など専門職の分野における活躍をみせています。