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インドネシアの成り立ち
この地域では、1891年にオランダの解剖学者デュボアによって、ジャワ原人の化石が発見されています。ジャワ原人は100~数十万年前に存在していたと思われますが、現代人の祖先ではなく絶滅したという説が支配的です。
紀元前2500年頃には中国西南地方から移住した民族が水稲耕作を行い、後にインドネシアとなる東南アジアの島嶼部にはマレー系民族が渡り、島に定着し始めました。
貿易での繁栄とヒンドゥー教の影響を受けた独自の文化の開花
紀元前1世紀の頃からは、インド洋を渡ったインドの商人達が訪れるようになり、ヒンドゥー教の影響を受けた独自の文化が発展をしていきました。また、島々でいくつかの王国が築かれ、他国との貿易などで繁栄し始めました。
オランダの植民地時代
15世紀頃から始まったヨーロッパの大航海時代には、ヨーロッパ各国が香辛料の貿易による利益を求めて島々に訪れるようになりました。また、この頃からオランダやポルトガルなどの国々から領土の占領も受け始めました。その後、勢力を増したオランダが他の国々を追い払い、インドネシアの植民地化を進めていきました。そして、植民地化に抵抗する民族との長い戦争が終結すると、ほとんどの諸島がオランダの植民地となりました。
独立と現在のインドネシア
しかし、1949年のハーグ円卓会議でオランダが正式にインドネシアの独立を承認したことで、翌年には70以上もの民族が一体となったインドネシア連邦共和国が発足します。これにより約17.500の島々からなる世界最大の群島国家となりました。
その後、第1回アジア・アフリカ会議を主催するなど国際政治の場面で脚光を浴びるようになりました。また、日系企業が子会社や合弁などの形態で多数の進出を見せています。